総合診療科

6 ノミアレルギー性皮膚炎

ノミアレルギー性皮膚炎とは、ノミの吸血によってノミの唾液がアレルギー源となり、過敏反応を起こすアレルギー性皮膚疾患です。犬の体表にノミがいなくても、ノミに刺されてしまえば起こす可能性があります。

ノミアレルギー性皮膚炎は皮膚に痒みを起こす疾患ですが、特に腰背部、胸背部、尾部、側腹部の掻痒、前肢をかじるように嚙む症状が特徴です。

ノミによるアレルギーは季節性があり、初夏から初冬に認められます。

診断

体表にノミがいる場合、ノミ予防をしていない場合、皮膚の症状と発疹の場所で判断します。アレルギー検査もありますが、特異度があまり高くなく補助的な検査と考えたほうが良いです。

治療

ノミの駆虫:ノミ予防をしてください。ノミ予防にはいろいろありますので、獣医師にお尋ねください。また生活環境にノミが存在している場合が多く、室内にノミの卵が散乱している場合もありますので、部屋の掃除や市販の殺虫スプレーを用いて、定期的な駆虫を行うことが効果的です。

痒みの管理:ノミによる痒みは激しく、ノミの駆虫が完了するまでかゆみ止めを併用いたします。