整形外科

6 橈骨尺骨骨折

橈骨尺骨骨折整復手術

前肢の橈骨尺骨骨折は全骨折の8.5〜18%を占めます。
小型犬が高いところから飛び降りての骨折が多く見られます。幼若犬で骨折面が変位していなければギブス固定でも治癒することが可能ですが、今回の症例のように、骨折面が変位している場合には外科手術による整復が必要です。

手術法は創外固定手術、骨プレートとスクリューによる固定が選択されます。
髄内ピンを橈骨に使用するのは困難です。

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橈骨尺骨骨折整復手術(プレート スクリュウー)

左の写真は手術前のレントゲンです。
橈骨、尺骨ともに骨折しており、このレントゲンでは判断しづらいですが、左右に変位が認められます。

右のレントゲンは手術後のレントゲンになります。骨プレートと6本のスクリューにより固定しています。
この症例は幼若犬であるため、骨折治癒後にプレート除去を行っております。