2 根尖周囲膿瘍
根尖周囲膿瘍
歯冠部の破折や齲歯により歯の歯髄が露出し、そこから細菌が入り込み、歯の根元(根尖部)に膿瘍を形成します。
また、重度の歯周炎からも歯肉に深いポケットを形成して、根尖に波及することもあります。
多くは上顎の第4前臼歯が原因で認められ、目の下の皮膚に炎症や化膿、瘻管などの症状が見られるようになります。
治療としては抜歯処置が第一選択となります。
右上顎第4前臼歯の根尖周囲膿瘍
左の写真は目の下が丸く腫れています。波動性で膿がたまっていました。
中央の写真は第4前臼歯が破折しており、歯髄が露出しています。
右の写真は見えにくいですが、根尖周囲に膿瘍が見られ、また歯根の吸収も見られます。