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目黒区中目黒(祐天寺)のブライト動物病院です。

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   ブライト動物病院 Bright Animal Hospital  l



腫瘍科ONCOLOGY

目次

腫瘍学への取り組み

腫瘍学は日々めまぐるしいく進歩しております。例えば、腫瘍の細胞形態により、抗がん剤のプロトコール(治療法)が変更されたり、新しい治療法である分子標的薬や、メラノーマ(悪性黒色腫)に対するワクチンができたりなど。。。。これらの新しい情報や治療法を取得するため、当院では1か月に1回、米国腫瘍学専門医との勉強会を行い、知識をアップデートし、最新の治療、正しい治療を行っています。

腫瘍の確定診断方法

腫瘍といっても色々な腫瘍があり、腫瘍の性質から治療方法は異なります。例えば、軟部組織肉腫などの腫瘍は、腫瘍の周りに広がる性質があり、一般的な外科摘出手術法では不完全切除(取り残してします)になってしまいます。また、よく見られる腫瘍で、リンパ節が腫大する悪性リンパ腫の中には、治療をしてもしなくても、予後が変わらない悪性リンパ腫(高分化型リンパ腫)もあります。このような腫瘍には、あえて苦しい治療はせずに、無治療でも長生きできることがあります。したがって、腫瘍学では、はっきりとした確定診断を出して治療に臨むことが必要になります。

腫瘍を確定診断するには、いろいろな検査を駆使して行われます。レントゲン検査、CT検査、MRI検査などの画像診断検査は、どのような場所にどのような腫瘍があるかを診断します。例えば、「肝臓に直径3cmの腫瘍性病変が認められる」などです。肝臓の腫瘍には肝細胞癌、肥満細胞腫、リンパ腫などいろいろな腫瘍が見られ、この直径3cmの腫瘍は、これらのなかのどの腫瘍なのかはわかりません。これらの中のどの腫瘍なのかを確定するには、この腫瘍から細胞を採取する必要があります。細胞を採取する方法としては、細胞診検査、組織生検による病理検査があります。
細胞診検査は針先で腫瘍から細胞を採取する方法で、患者への負担は少なく、比較的簡単に行える検査です。細胞診検査で確定診断できる腫瘍は限られておりますが、この腫瘍がどのような腫瘍の可能性があるのかを予測することができます。
組織生検による病理検査とは、腫瘍の一部、又は腫瘍全体を摘出して病理学的検査を行います。病理検査によって出された検査結果が確定診断となります。

悪性腫瘍の治療

悪性腫瘍の治療には、外科的切除治療、抗がん剤治療(化学療法)、放射線治療、免疫療法などがあります。個々の腫瘍の性質、腫瘍のできた場所などを考慮して、これらの治療を組み合わせて治療を進めてまいります。当院では悪性腫瘍の治療として、外科切除治療、抗がん剤治療、免疫療法を行うことができます。放射線治療は特別な機器と施設が必要で、大学病院などに設置されております。ご希望の方はご紹介いたします。
当院では腫瘍外科症例は1000症例以上行っており、抗がん剤治療も多くの動物たちに毎週のように投与を行っております。詳しくは腫瘍治療症例をご覧ください。
当院では腫瘍に対する新しい治療法である免疫療法も行っております。私たちの体の中では毎日のように腫瘍細胞が作られていると言われています。しかし免疫という作用により体から腫瘍細胞は排除され、腫瘍の増殖は阻止されて健康が維持されています。これらの免疫を活性化させて腫瘍の増殖を抑えていく方法が免疫療法です。免疫療法については再生療法をご覧ください。

リンパ腫(悪性リンパ肉腫)

リンパ腫は、血液中のリンパ球が増殖する悪性腫瘍です。リンパ腫は、腫瘍細胞の増殖する場所により、多中心型リンパ腫、消化器型リンパ腫、皮膚型リンパ腫、縦隔型リンパ腫などに分類されます。犬では全身のリンパ節が腫脹する多中心型リンパ腫が、猫では消化器型リンパ腫が多くみられます。
リンパ腫の症状は非特異的で、食欲不振、下痢、嘔吐、多飲多尿などがあげられます。犬の多中心型リンパ腫の場合は、リンパ節の腫脹を主訴に来院される方も多いです。

リンパ腫の治療の第一選択は化学療法(抗がん剤)です。抗がん剤は、単剤投与よりも複数の抗がん剤を組み合わせた多剤併用プロトコールが優れていることが知られています。当院では、多剤併用プロトコールを用いた化学療法を行っています。また、一般的な抗がん剤が効かなくなった場合は、他の種類の抗がん剤を用いたレスキュー療法も行っています。

犬の多中心型リンパ腫 (リンパ節の腫脹)

犬の多中心型リンパ腫の写真です。頚部リンパ、鼠径リンパ、膝下リンパなど全身性にリンパ節の腫大が認められます。

猫の消化器方リンパ腫の画像診断

左写真は治療前のレントゲン写真です。食欲不振で来院、胃の尾側に4センチ程の腫瘤病変が認められます。右写真は腹腔内の超音波画像です。白い矢印が腫脹したリンパ節、黄色い矢印は肥厚した消化管です。細胞診検査によりB細胞性低分化型の消化器型リンパ腫と診断されました。

猫の消化器方リンパ腫の肉眼的所見

超音波検査により消化管穿孔の可能性があり、試験的に開腹し腫瘍を摘出した写真です。
左写真の白矢印は腫脹したリンパ節です。黄色い矢印は肥厚した消化管です。
右写真は小腸の病変部を摘出し、消化管の吻合手術を行いました。白矢印は消化管どうしを吻合した所です。


肥満細胞腫

肥満細胞腫は、炎症やアレルギー反応に関連する肥満細胞という細胞の腫瘍です。犬では皮膚に発生することが多く、猫では皮膚、内臓に発生します。皮膚の肥満細胞腫の外見は様々で、硬い病変、柔らかい病変、単発性、多発性などあらゆる形態をとりえます。腫瘍が縮小したり拡大したりするのも特徴です。症状は皮膚症状が一般的ですが、肥満細胞の中に含まれる顆粒が放出されることで、腫瘍の周囲が赤くなったり、嘔吐、食欲不振、血圧低下などの全身症状がでることもあります。
肥満細胞腫には、病期(腫瘍の浸潤の程度や転移の有無など)によるステージ分類や組織学的なグレード分類があり、それらにより進行や予後が異なります。犬の肥満細胞腫は悪性度の低いものから高いものまで様々です。一方、猫の肥満細胞腫は犬に比べ悪性度が低いことが多いですが、猫の消化器に発生した肥満細胞腫は予後がよくありません。
肥満細胞腫の治療は、外科手術と放射線治療による局所治療が第一選択となります。外科手術や放射線治療ができない場合や、それらでコントロールできない場合は化学療法を行うこともあります。外科手術では、外見上腫瘍が取り切れているように見えても腫瘍細胞が浸潤していることもあるため、正常に見える皮膚も含めて切除します。腫瘍に加え切除する部分をマージンといいます。当院では、マージンを十分にとり腫瘍を切除する手術を行っています。また、分子標的薬という新しい抗がん剤も取り入れ、必要に応じて使用しています。

皮膚肥満細胞腫

左は犬の腋下にできた皮膚肥満細胞腫です。右は猫の皮膚にできた皮膚肥満細胞腫です。この症例は肥満細胞が脾臓や消化管など全身性に播種していました。
皮膚肥満細胞腫はいろいろな形を呈する腫瘍なので見た目では判断できません。診断には細胞診検査が必要になります。

Bright Animal Hospitalブライト動物病院

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動物取扱業登録書
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保管 13東京都保第003968
登録   平成25年5月15日
有効期間 平成30年5月14日